台風の影響で、たたきつけるような豪雨が、すごい音をたてて降りしきっています。
その雨の音に混じって、かすかにセミの鳴き声が聞こえてきました。
えっまさか！・・・ もしかして幻聴？
傘をさして家の外に出て耳をすましてみたら、
家からちょっと離れた杉木立の中から、
セミの元気な鳴き声が激しい雨の音にまじって聞こえてきました。
ざーざーざーざー・・・
ミ〜ンミンミンミンミ〜ン！
ざーざーざーざー・・・
ミ〜ンミンミンミンミ〜ン！！
ざーざーざーざー・・・
ミ〜ンミンミンミ〜ン！！！
雨の音にかき消されそうになりながら、セミは元気に鳴き続けていました。
彼らにとって今日という日は、
一週間か十日しかない短い命の日々の中のかけがえのない一日。
豪雨だからと言って、この一日、鳴くのを休んでなるものか。
雨の音と競演しているセミたちの声は、
そんな一生懸命さを感じさせるものでした。
私もセミに負けないよう、豪雨の中、５キロのスロージョギングに出かけました。
ジョギングの道で出会った花たちは、激しい雨のしずくに打たれながら、
ひときわきれいに咲いていました。
６/２６の大船渡行き以来、
出口を見失って瓦礫の下に押し込められたようになっていた私の気持ちも、
ようやく瓦礫の下から這い出す元気を取り戻しつつあるようです。
[東日本大震災被害状況調べ：警察庁]
http://www.npa.go.jp/archive/keibi/biki/index.htm
