私は小学生の頃、
家がとても貧乏な農家だったので、
学校から帰ると、毎日田んぼや畑の仕事を手伝わされ、
友達と遊べるのは盆の三日間と
正月の三日間だけでした。
それでも、
雨の日は田んぼや畑の仕事がないため、
家の中で稲わらで縄をなう機械を踏みながら
縄をなう仕事をしたり、
筵敷きの床に寝そべったりしながら
ラジオを聴くことができましたので
雨が降るとうれしかったことを覚えています。
その時の記憶が自分の深いところに
今でもずっと残っているようで、
この歳(66歳)になっても、
雨が降るとなんだかうれしくなるのです。
そして、
今は、別の理由で雨が好きになっています。
それは、
雨が、20坪ほどの畑にまいた野菜の種を芽吹かせ、
植えたばかりの花や野菜の根を根付かせてくれるからです。
小さな畑に降る雨は、
文字どおり「恵みの雨」。
種を芽吹かせ、
苗を根付かせ、
太陽の光とのコラボで、
やがて茎を伸ばし、花を咲かせ、実を結ばせてくれる
天からのすばらしい恵みの力に、
いつも感激し、感謝しています。