先日腰の骨を骨折した85歳の独り暮らしのご婦人が、
明日の朝、特別養護老人ホームのショートステイに出発します。
彼女がこだわり続けた熱い願いは、
長年独りでがんばってきたこの家を絶対に離れたくない、ということでしたが、
今のご自分の状態では、
ご自分の身体の現実を受け入れざるを得ないというお気持ちになられたようです。
ケアマネーシャーと受け入れ先の特養スタッフを交えての最終打ち合わせも終わり、
あたりが薄暗くなってきた夕方5時過ぎ、はす向かいに住む同年代の独り暮らしの仲良しのご婦人が
豆の甘煮と、芋とたけのこと椎茸の煮ものを持ってこられて、
「1週間でかえってくるの待ってるからね。」と励ましの声をかけ、
こちらは、「うん、長くいるつもりはないから。」と言いながら
お二人で涙を流し、しっかり手を取り合っておられました。