スイス南部のバレー州で起きた氷河特急の痛ましい脱線転覆事故は、
つい１カ月前にスイスの旅から帰ったばかりの私にとって、他人事とは思えません。
スイスを旅する人が、ぜひ一度は乗ってみたいとあこがれる天井までガラス張りの
赤と白のすてきな氷河特急。
１カ月前、スイス・グリンデルワルトのホテル「ユングフラウロッジ」で
偶然出会った若い新婚カツプルが、「私たち今日はこれから氷河特急に乗るんですよ！」と
すごく嬉しそうに話していたのを今思い出しています。
（余談ですが、その若奥様は、山歩きで私と同じように足を傷め、ご主人におんぶされて下山した
とのこと。でも、幸い彼女は、足首の捻挫だけですんだそうです。）
スイスはどこへ行っても日本人のツアー客、
それも５０歳代から７０歳代の熟年層の日本人観光客で溢れていて、
日本人熟年層のスイス熱がとっても高いことを感じさせられていましたが、
今回の事故もそれを象徴するように、負傷者４０名中、３８名が日本人とのこと。
亡くなられた女性は、まだ６４歳の若さだったそうです。
怪我をされた方々の、一日も早いご快癒を祈るばかりです。
今日の写真は、氷河特急の始発駅ツェルマットから、ロープウエイで登った展望台で、
傷めたばかりの左足の痛みを忘れ、松葉杖を放り出してシャッターを切った
雲海の上に浮かぶマッターホルンです。
